プログラミング初学者の、失敗しない本の選び方

books 効率的に学ぶ

新しいことを学ぼうとしたときに、本屋に行ってどれが良いかを探す人は多いと思います。本屋には当然ですがたくさんの本が並んでいます。熟練者向けの本もあれば、初学者向けの本もあります。パラパラと開きながら見比べますが、どれも同じに見えてきて全然分かりません。結局何も買わずに本屋から出てくる、ということにもなりかねません。

では、どういう本を読み、どういう本を読まないようにすればよいのかを考えていきましょう。

ネットで調べるにも、調べられないことがある

今の時代、ネットで調べればたいていのことは分かります。本よりも広く深い知識が書いてありますし、IT業界のように日進月歩の業界ではネットの方が最新の知識を得られる可能性が高いです。

それであれば、本を買わずにネットを使いまくれば大丈夫ではないかと思うかもしれません。いずれはそうなるかもしれませんが、初めからネット一本はお勧めできません。なぜなら、ネットで調べるには「その概念を知らなければならない」からです。

例えば、サブネットマスクという用語。これを知らなければ、そもそも調べようとも思えません。関連する知識も得られず、知識の空白ができることになります。
このような知識の空白を埋めるために必要になるのが本だというのがここで伝えたいことです。最初に本を読んで幅広く知る。その知ったことを深めるために、新しい本に手を出しても良し、ネットで調べても良しということになります。

では、この前提を踏まえたうえで、どのような本を始めに読むべきなのでしょうか。

初めに読むべき本は、知識を網羅している本

当然の帰結です。迷ったら、載っている用語が多い本を選ぶということです。読みやすさもある程度は重視しますが、それよりもまずは知ること。

  • 知らない世界を知る
  • 知っている世界の背景を知る
  • 知っていると思っていたことが、間違っていたことを知る

これらをまずは網羅することです。少々しんどいかもしれませんし、途中で挫折するかもしれません。しかし、とりあえず読み切ることです。今の段階ですべてを理解しようとする必要はありませんが、このような話があったなという引っ掛かりだけは作っておきましょう。
私は、最初に読んだ本は難しすぎて途中で理解するのを諦めました。しかし、用語やなんとなくの話は頭に残っていたため、都度その本に戻っては理解を深めたり、その本の用語をもとにネットで調べたりしていました。

それでは反対に、買うべきでない本はどのような本でしょうか。

避けた方が良い本は、入門書

「初めての」、「絶対につまづかない」、「入門」と書いてある、 初学者向けの分かりやすさを売りにしている本は避けるべきです。
もちろん、初学者からプロまで網羅している本であれば問題ありませんが、初学者向けの知識にとどまっている本は、避けた方が良いです。

数年前までは、基礎から応用まで網羅した分厚い本しか本屋に並んでいませんでした。近年はIT業界を目指す人も増えてきたことも受け、本を売る側もあの手この手で興味を惹こうとしているというのが現状です。そのおかげで参画者が増えていることは事実です。しかし、なかなか技術力が高まらずに苦しんでいる人がいるのも事実です。

技術力が高まらない原因は、そもそも必要な知識を知らないからです。必要な知識が初学者向けの本には載っていないからです。
だからこそ、このような簡単さを売りにした本は読まないようにしましょう。

知識の0⇒1ができれば、1⇒10は自力で出来ます。0⇒1は、本などの体系的に知識をまとめた資料を基に学ぶのが、一番効率的で効果的ということです。
ぜひ、本を選ぶ際の参考にしていただければと思います。

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