プログラミングに限らず、何か新しいことを学ぶときにはどこから始めればよいのでしょうか。
テキストを買ってきて、やみくもに勉強すればいずれはできるようになると思っている人もいますが、本当のところはそうではありません。
学習には効率の良いステップがあります。このステップに沿ったときには普段よりも早く身につき、沿わなかった場合は身につけるのに時間がかかります。
今回は、そのなかでも学び始める前にしておくべき3つのことを書いていきます。
1. 自分の持っている知識を整理する
例えば、プログラミングを学び始めようとしている場合、プログラミングについて何をどこまで知っているのかを洗い出して整理する必要があります。
大学で少しやったことがある、Excelで関数を使って計算をしている、などのプログラミングに直結する「スキル」はもちろん、PCのタイピング速度や、今の仕事や大学でのサークル活動での作業改善などもプログラミングスキルにつながる「経験」です。
今の仕事のやり方を洗い出して、作業の流れを改善したり物の置き場所を変えたりするのも、実はプログラミングにはとても必要なスキルです。これらのスキルや経験も洗い出す必要があります。
しかし、それであれば何がプログラミングに役立つスキルや経験なのかが分からなければ、知識を整理仕様がありません。そこで2つ目の必要なことです。
2. 求められている知識を整理する
自分がなりたいプログラマー像とはどのようなものでしょうか。
- 人よりも早くコードを書けるようになる
- 難しい処理もコードを書けるようになる
- 自分が好きなものを作れるようになる
このプログラマーになるためには、どのような知識や経験が必要なのか。これを洗い出さなければなりません。技術的なスキルもあれば、プロジェクトでの経験も出てくるでしょう。
このような知識については調べても出てこなかったり、人によって言うことが異なったりするため曖昧になってしまいがちですが、迷ったら「一番高いスキル」を選んでみることです。基準を下げたらあとで困るかもしれませんが、高い基準を持っていれば困ることはありませんからね。
お分かりのように、1つ目の「自分の持っている知識」とこの2つ目の「求められている知識」の整理は、どちらも並行して進めていく必要があります。
そして、この2つを整理し終われば、自分に何が足りなくて何が必要かが見えてきます。この段階にきて、最後の3つ目に進めましょう。
3. そこまでの努力に価値があると本気で思えるかを確認する
自分が達成したいことは、それだけの努力をする価値があるのか。本気で吟味することです。
- 家事や家族との時間に日々終われ、勉強する時間を取れないかもしれない
- お金が稼げると思ってプログラマーを目指そうと思ったけれど、しんどそうだ
- 自分はそこまでできるようにはなれない
このように思うのであれば、思いとどまったほうが良いかもしれません。勉強を始めてもしんどい思いをしたときに、すぐに諦めてしまうかもしれないからです。
反対に、このような課題があったとしても何としても目標を達成するという強い決意があるのであれば、さっそく勉強を始めましょう。この覚悟があれば、何があっても環境や他人のせいにせず、乗り越えていつの間にか目標を達成し、次の目標を見つけていることでしょう。
定期的にこの3つを整理して、自分の成長を確認しながら次の目標を定めていきましょう。