コードを書く前に、フローチャートを仕上げる必要があるということは、以前にお伝えしました。
※詳細はコチラにあります。
しかし、フローチャートを仕上げたと思っていても、いざコードを書いてみたら手が進まないという事態が後を絶ちません。
コード上でゴニョゴニョやっている間に、元のフローチャートとは全然違う形になって、何を書いているのか分からなくなります。
どこまでフローチャートを書けば、コーディングに移ってよいのでしょうか。
今回は、フローチャートが完成したと言う前に必要な3つの確認項目をお伝えします。
仕様の反映漏れはないか
実装したいプログラムや設計書の内容を、すべてフローチャートに反映できているかを確認しましょう。
- 入力される値は正しいか
- 出力される値は正しいか
- 自分の仕様の理解に間違いはないか
書き忘れていること、意外とあります。
フローチャートが完成したと思ったら、最後にしっかりと確認しましょう。
分岐の抜け漏れはないか
コードを書き始める前に、もう一度分岐の抜け漏れがないかも確認しましょう。
- 書いた分岐で足りているか
- イレギュラーパターンも書けているか
フローチャートで一番漏れるのは分岐です。そして、バグの原因として多いのも分岐です。
いくら考えても出てこないこともあります。初めからバグゼロで作り切るのは難しいですからね。
そのため、抜け漏れがないというのは確認しても達成はできないでしょう。
しかし、見直しをするということは大切です。
少なくとも、今まで書いたプログラムで学んだ経験は、今から書くプログラムに活かさなければなりません。
フローチャートが完成したと思ったら、分岐もしっかりと確認しましょう。
そのままコードにできるか
ここが一番大切なポイントです。
そのままコードにできるとは、簡単な英文を日本語に和訳する感覚と似ています。
Hello, John. My name is Takashi.
これを日本語に和訳にするぐらいのレベル感です。
英文を読んで、単語の意味が分かればすぐに日本語にできます。
初めは、このぐらい具体的にフローチャートを書きます。
フローチャートに書いていないことは、コードには書かないぐらい具体的に仕上げます。
どの関数を使えばよいのか分からないのであれば、都度調べながらフローチャートを仕上げます。
なぜそこまで細かくフローチャートを書くのかと言うと、
日本語で考えられないものを、プログラムにできるわけがないからです。
プログラミングは一種の翻訳作業です。
元の日本語がなければ、プログラミング言語でも言い表すことは不可能です。
初めは、フローチャートとコードの長さが同じになるぐらい細かくフローチャートを書きましょう。
慣れてくれば、もう少し粗めにフローチャートを書いても大丈夫です。
自分がコードを書くときに分かるレベルまで具体度を落としても問題ありません。
ただし、初めは本当に細かく。ここまで細かくするのかというぐらい、細かく。
ここのステップを飛ばすと、いつまで経ってもプログラミングの力は高まりません。
基本に忠実に、着実に進めていきましょう。
まとめ
開発の手順は、仕様理解⇒フローチャート⇒コーディングです。
フローチャートを飛ばしてコーディングに入ると、結局手戻りが発生して多くの時間がかかります。
しっかりと手順を守って開発を進めましょう。