あなたのコーディング速度が劇的に上がる、たった1つのポイント フローチャートの考え方

flow コーディングスキルを高める

プログラムの処理順となるフローチャート。ここが定まっているかどうかは、あなたのコーディング速度を決定する重要な要因のひとつです。フローチャート次第でプログラムの出来は決まると言っても過言ではありません。

しかし、なかなかフローチャートを考えるのは難しいです。フローチャートを考えるのが速いだけで、人より2倍、3倍のスピードで開発することも可能ですが、そのレベルに到達するまでが至難の業です。

では、どうすればフローチャートを考えるのが速くなるのでしょうか。
実際、フローチャートを考えるのが速い人と遅い人の違いはそれほど多くありません。

そこで、今回はその中の1点を紹介しようと思います。しかし、たった1つと侮ってはいけません。この1点を知っているかどうかで、フローチャートを考える速度は大きく変わります。今まで悩んでいたのがウソのように、サクサクとフローチャートを考えられるようになることもあるぐらいです。
ぜひ、この考えを身に付けて普段の業務に臨んでいきましょう。

あなたが持っている選択肢は、多すぎる?

はじめに、フローチャートを考えるのが速い人と遅い人の違いを説明します。ここを知らないままに量を積んで練習しても、得られる学びは限られてしまいます。正しい方向性を理解したうえで、最短距離で進んでいきましょう。

フローチャートを考えるのが速い人と遅い人の差。それは、持っている選択肢の数です。
フローチャートを考えるのが速い人は経験をたくさん積んでいますから、たくさんの選択肢を持っているのは当たり前だと思うかもしれません。

しかし、私が言いたいのはその逆です。
実は、フローチャートを考えるのが速い人が持っている選択肢は、たったの3つしかありません。

3つでプログラムを書けるの!?と思うかもしれませんが、実際あなたが使っているのも3つしかないはずです。
実際、フローチャートを考えるのが速い人はこれだけ選択肢を絞っています。だから何を使えばよいかをすぐに判断でき、サクサクと仕上げることができるというわけです。

では、その3つとは何でしょうか。

1.単なる処理

フローチャートでいうところの、長方形のことです。

  • 数値や文字列の演算をする
  • ファイルやDBにデータを書き出す
  • 他の処理を呼び出す

これらはすべて単なる処理に入ります。
フローが分かっていれば、何も考えずに処理の呼び出しを書いていくだけです。

2.分岐

フローチャートで言うところの、ひし形のことです。

  • リストの1行目のときだけの処理を実装する
  • 管理者ユーザーの場合だけ、画面にボタンを表示する
  • ログインしていたら、アカウント画面に遷移する

これらはすべて分岐に当たります。「もし~~ならば」となる部分は、すべて分岐です。
分岐の実装は、抜け漏れを防ぐことが大切です。ifを書いたらelseも必ず考える。分岐の条件が必要十分かどうかを必ず確認する。これらを癖づけることが必要です。

3.ループ

フローチャートで言うところの、かまぼこみたいな形のことです。

  • リストの中身を全件処理する
  • あることが発生するまで待つ
  • 指定回数分、同じ処理を繰り返す

これらはすべてループに当たります。「○○の全件を処理する」となる部分は、すべてループです。
ループの実装は、全行を正しく処理できていることが大切です。最初の行や最後の行だけ処理をし忘れるということがないように、しっかりとテストをしましょう。

ほかの記号はどうするのか

他の記号は、プログラムのフローを考える上では不要です。もちろん、仕様書を書いている際には必要になるかもしれませんが、ファイルアクセスや処理の開始・終了などをフローチャートに書いたところで、プログラムとしては何も影響しないからです。

そのため、自分用にフローチャートを整理する場合は、処理・分岐・ループ以外の記号は使う必要はありません。無駄な判断を極力省き、選択肢を狭め、パパっと判断していくことが高速エンジニアへの第一歩です。

ぜひ、この思考を身に付けて判断速度を上げていきましょう。

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