高単価SEになるための相談や就活生の相談に乗り始めてから、この質問は必ずしています。
聞かなくても相手の方から話してくださることもありますが、人によって優先順位が違うのは確かです。
- 好きな時に好きなだけ仕事をできるような働き方をしたい
- 家庭を優先したいから、福利厚生を重視したい
- 技術力を高めて、圧倒的な単価で仕事を受けたい
一例ですが、このような理想をお持ちの人もいます。働き方の理想に良い悪いはもちろんありません。全力でその働き方ができるように努力して叶えるだけだと思っています。
ただし、あなたの理想を実現するためには、絶対に越えなければならない壁があります。ここを認識せずに理想を掲げ続けるのは、あらぬ方向に進むリスクもあるので注意してください。
この壁は高いかもしれませんし、低いかもしれません。どのような壁があるのでしょうか。
まずは、理想を具体化する
壁をお伝えする前に、理想を具体的にしましょう。
働き方、勤務形態、在宅 or 出社、単価、給料、残業時間、所属、肩書き、プロジェクトの規模、立場、役職、使う技術、求められるスキルレベル・・・
評価基準も人によって異なりますし、優先順位ももちろん異なります。何を大事にしたいのか、何はそれほど意識しないのか、を考えてみてください。
大切なのは、ここまで欲張ったらだめかなとは思わないようにすることです。理想なので、一番欲しいものを掲げてください。
ちなみに私が大手を辞める際に決めていた基準は、以下の5つです。
求められるスキルが高い、時給9,000円以上、楽しめる、長期契約、チームメンバーの向上心が高い
それぞれ根拠があるのですが、それはまた別の機会に。
あなたは、どのような理想を設定しますか？
理想を達成するために立ちはだかる壁
理想を設定しましたか。それでは、以下のことを想像してください。
あなたの理想が実現している現場がどこかにあるとします。やっと見つけたオアシスです。何としてもここで仕事したいとあなたは思うことでしょう。何とかしてその現場の人とコンタクトを取り、自分を雇ってもらうように話す機会を持てました。
ワクワクすると思いますが、ここで壁の登場です。あなたがこの現場で働けるかどうか、それは以下の壁を乗り越えたかにかかっています。その壁とは・・・
あなたの理想の現場の人は、あなたと一緒に働きたいと思っているか？
これが乗り越えなければならない壁です。考えてみれば当然のことです。こちらの理想ばかり言っていても、雇ってもらえなければその理想は実現しないからです。
理想が高いほど壁も高いかもしれません。それでも、乗り越えると決めたというのであれば素晴らしいと思います。
私も理想を掲げたと同時にこれを考えました。この理想を達成している現場が求めている人はどんな人か、と。高いスキルが求められる現場に入るために、自分のスキルを高める努力を続けました。もちろんスキルだけではありません。会社を辞める前にいくつかの現場に見ながら、自分の振る舞いを修正しつつ理想に近づいているのを確認していました。大手から来ているエンジニアとしてではなく、一個人として雇ってもらえる関係を現場で築き上げました。
だからこそ今があります。理想を掲げるのと、それに向かって自分を徹底的に高めることはセットです。一人でする必要はありません。理想までの道筋を自力で立てられないのであれば、誰かにサポートしてもらっても良いと思います。
自分の理想を達成するために、理想を下げるのではなく、自分を高めていきましょう。
